院長挨拶
院長 中西元
なかにし皮フ科クリニック院長の中西元です。
岡山大学医学部を卒業後、広島市民病院皮膚科、岡山大学病院皮膚科、滋賀医科大学皮膚科にて、尋常性乾癬をはじめとする角化症、稀な遺伝性皮膚疾患、皮膚癌、アトピー性皮膚炎、皮膚の細菌感染症、ウイルス感染症まで幅広く皮膚疾患を専門に診療を行って参りました。
今まで勤務した病院はいずれもいわゆる大病院で、多くの患者さんが、他のクリニックで診断がつかなかったり、治らなかったために紹介されて来院されていました。しかし、なかには現在通院中の医院の診断で問題ないのか、あるいは、行われている治療で問題ないのか不安になり、自ら来院される患者さんもたくさんおられました。
確かに、患者さんの立場にたてば、たった一人の医師のみで診断と治療が行われていることに不安もあるかと思います。また、医師としても、絶対に誤診や見落としがない医師など世の中にはいないと思います。
大学病院のような大病院の強みのひとつは、たくさんの医師がいて、それぞれ得意な分野を生かして、多くの医師の間で議論、討論できることにあるのではないかと思います。
そういった観点で今回クリニックを開院するにあたり、他の皮膚科のクリニックとは違った方法をいくつか考えています。
- 滋賀医科大学皮膚科ではいろんな患者さんについて毎週カンファレンスが行われてますが、大学に勤務していた時と同様にカンファレンスに参加し,て、必要であれば、クリニックにいらした患者さんも相談したりできるようにと考えています。
- 滋賀医科大学皮膚科に勤務する多数の医師の中でも、それぞれ得意とする専門分野があります。もし、特殊な検査や機器が必要であったり、入院が必要な患者さんが当クリニックにおられれば、そのような医師に直接紹介できるようにしたいと考えています。なかには、非常に稀な病気の場合で県外に紹介することが必要かもかもしれませんが、そういった場合にも今までの経験を生かしてなるべく適切な施設を紹介したいと考えています。
- 月に一度の火曜日は大学病院に専門外来として診療日をもうけています。大学における診療を継続することによって、私自身の専門性も維持したいと考えています。また一部の患者さんにとってはクリニックから大学にスムーズに連携できる体制も作りたいと考えています。
限られた時間のなかで、なかなか考えた通りいかないこともあるかもしれませんが、よりよい診療を目指して今までの皮膚科の医院ではないような新しいクリニックをめざしたいと考えています。
院長 中西元
院長プロフィール
出身地
滋賀県守山市吉身
生 年
昭和43年(1968年)
職歴
- 岡山大学医学部卒業【1993年】
- 岡山大学医学部大学院皮膚科学専攻卒業【1997年】
- 広島市民病院勤務(医員)【1997年~1999年】
- 岡山大学病院勤務(助手)【1999年~2000年】
- 国立環境衛生科学研究所
(ノースカロライナ州、米国)研究員【2000年~2003年】 - 岡山大学病院勤務(助手)【2003年~2007年】
- 滋賀医科大学附属病院勤務(講師)【2008年~2011年】
- 滋賀医科大学附属病院勤務(准教授) 【2011年~2013年】
- なかにし皮フ科クリニック 開院 【2013年】
現在に至る
所属学会
- 日本皮膚科学会
- 皮膚悪性腫瘍学会
- 乾癬学会
- 日本人類遺伝学会
認定医
- 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
- 日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医
- 臨床遺伝専門医
論文
- 皮膚科セミナリウム
「炎症性角化症 全身性及び限局性膿疱性乾癬
(Hallopeauと掌蹠膿疱症を含む) 」 - 中西元、 岩月啓氏、日本皮膚科学会雑誌.
119巻5号 Page873-879. 2009 - 新しい皮膚科検査 皮膚間葉系腫瘍の遺伝子診断
隆起性皮膚線維肉腫を中心として(解説) - 中西元 日本皮膚科学会雑誌.
119巻13号 Page2646-2648. 2009 - 日本皮膚科学会ガイドライン
膿疱性乾癬(汎発型)診療ガイドライン2010
TNFα阻害薬を組み入れた治療指針 - 岩月啓氏(岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学)、 照井正、小澤明、 小宮根真弓、梅澤慶紀、鳥居秀嗣、中西元、原弘之、馬渕智生、青山裕美、北島康雄.
日本皮膚科学会雑誌. 120巻4号 Page815-839. 2010
他、遺伝性皮膚疾患やウイルスの皮膚感染症に関して欧米雑誌に論文発表あるいは学会発表しています。